神奈川県立近代文学館(Vol.436)
2014/08/29 ブログ by 安川有里
県民企業常任委員会関連の県施設の視察、3日目の最後は、みなとの見える丘公園の中にある「神奈川県立近代文学館」でした。
(9/28までの「ねずみくん40周年記念展」で人気のコスチュームをつけて記念撮影)
1984年に開館。大衆文学、児童、詩歌などジャンルごとの大規模展示をはじめ、これまでに、夏目漱石、芥川龍之介、泉鏡花から有島三兄弟、武者小路実篤、川端康成、太宰治、三島由紀夫、吉川英治、山本周五郎など個人作家の展示などの企画展を開催するとともに、講演会や講座、朗読会の開催を通じて、文学の普及活動に力を注いでいます。
寄贈された資料は、虫等を駆除し、湿気のあるものは乾燥させる等手入れをしてから、所蔵庫へ。原稿等は画像化し、ネットで見ることが出来るようなサービスを行っています。
所蔵資料はおよそ120万点。(書籍50万点、雑誌50万点、原稿や書簡が20万点)ほとんどが寄贈されたものです。文学雑誌をはじめ、貴重な資料を見せて頂きました。(雑誌は、ほとんどが、一巻からのこっています!)
わくわく!所蔵庫を見せて頂きました。何日みていても飽きない、と思わせる、貴重な資料が収蔵されていました。
その、ほんの一部をご紹介します!
文学館というと、文学好きの特定の方のもの、というイメージがあるのではないでしょうか?「県立文学館も」開館して10年ほどは資料館のような機能だった、次の10年は生涯学習機能が中心、しかし、この10年は、工夫を凝らし「開かれた文学館」になりました。
夏休みは、子ども対象の展示を、また若い人達に人気のある作家に焦点をあてつつ、他の分野とコラボさせました。(例えば今春の「太宰治展」20歳以下の来場者が増えました。)
この夏休みは児童文学(絵本)、「ねずみくん40周年」を記念して『なかえよしを+上野紀子の100冊の絵本展』です。
親世代が「ねずみくん」で育ったことから、親子で楽しんでいる方が多いようです。
太宰展で評判だった「缶バッチ」、今回も子ども達に人気です!私も購入しました。
開かれた文学館、専門性も高い、あらゆる世代にむけて発信する!とこれまでと今後の夢を話して下さいました。
情操教育の大切さを、文学から得られる心の豊かさを、スタッフの方と共有して、文学館を後にしました。素敵なお話を聞かせてくださりありがとうございました。