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あーすぷらざ&神奈川県国際研修センター(Vol.429)

2014/08/20 ブログ by 安川有里


 JOCAをご存知ですか?
JOCA(ジョカ)はJapan Overseas Cooperative Association(日本語名:公益社団法人 青年海外協力協会)は開発途上国の人々のために自分の持つ技術や経験を生かし活動してきた青年海外協力隊の帰国隊員を中心に組織されている内閣府認定の公益社団法人です。
 青年海外協力隊で培った精神とその経験を広く普及するため、OB・OG会をはじめとする多くの団体とのネットワークを活用し、地域に根ざした国際交流・国際協力の先駆者としてはもちろんのこと、国際社会における建設的な役割を果たせる、より有益な協力活動を展開していくことを目的としています。

 そのうちの一つが、公共の施設を指定管理者、業務受託団体として管理・運営する事業です。現在、受託管理しているのは4か所。
そのうち2か所が、神奈川県の施設です。その2か所を昨日(8/19)視察し、お話を伺いました。

 まず、神奈川県立地球市民かながわプラザ、通称・あーすぷらざ。(昨日報告した国際言語文化アカデミアは、このあーすぷらざの中にあります。)

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(スタッフの半分は、青年海外協力隊の経験者です)

 子どもの感性を育み、県民の国際理解や国際平和および地球的規模の課題への認識を深めようと開設された「神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)の運営を、2011年度よりJOCAが受託運営しています。

 では、あーすぷらざをご案内!3つの目的から。
⑴ こどもの豊かな感性の育成
⑵ 地球市民意識の醸成
⑶ 国際活動の支援
です。

 1Fは活動のフロア。13の貸し室があり、さまざまなグループやNGOが利用しています。
2Fは情報・相談のフロア。
 環境や平和をテーマとした3万冊以上の図書を所蔵。ドキュメンタリーなど2,000点以上の映像作品を無料視聴出来ます。

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 相談コーナー。

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 教育・一般・法律相談を行っています。ちょうど、相談員の方とお話をする機会を頂きました。とても貴重な内容ばかりでした。(この内容などについては、後日、きちんと対処します。)
 3Fは企画展示室。9/7までの企画展は「世界に捧げるデザインの力」発展途上国で輝くものづくりが大集合です!

 5Fは体験・発見のフロア。
こどもファンタジー展示室、こどもの国際理解展示室、映像ホール、国際平和展示室からなる常設展です。イベントを工夫することでリピーターに人気があるそうです。

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(こどもファンタジー展示室。一日中いても、飽きないかも?)

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(是非、訪れて、ゆっくりと見学してほしいコーナーです)

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(この日の上映は「ダーウインがきた」でした!)

 バブル時代後半に設計され、1998年に開館したあーすぷらざ。栄区の施設も併設されています。今の県財政を鑑みると、確かに贅沢?な施設です。JOCAが指定管理をして以来、その特色を発揮し、利用者が増えて来ているとのこと。新しい努力を知ることをせず「贅沢な施設だ」と批判ばかりをするのではなく、今ある施設を最大限に活かすために、何をするべきか?
 県民の皆さんに、この施設の魅力を知って頂き、もっともっと利用して頂けるよう、どうすればいいか?スタッフの皆さんとこれからも意見交換をしていきたいと思います。

 もう一か所は「神奈川県国際研修センター」です。海外技術研修員や県内の大学等に通う外国人留学生の宿泊施設、国際理解や国際交流のための拠点施設です。2010年4月からJOCAが運営業務を受託しています。

 神奈川県国際研修センターは1987年に、海外からさまざまな技術の習得をするために招聘され来日する研究員のために設置されました。地下1階、地上4階建て、宿泊棟・研修棟からなり、「粛白」「研修」「交流」の場の機能を備え、およそ60人の宿泊が可能です。

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 現在は、海外技術研修員は4名。そのうち、ルワンダの研修生は、紛争で傷ついた人のための「義肢装具師」の研修で来日しているそうです。(今年で7年目)その他、自費留学の学生やスカラシップの学生(県立保健福祉大学)が、このセンターで学生生活を送っています。

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(個室。機能的なつくりになっています)

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(各階にあるキッチン)

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(各階にあるランドリールーム)

 このセンターは、神奈川緊急財政対策で「廃止」とされた施設です。地域の皆さんに愛され、研修生・留学生のふるさとでもあった国際研修センターです。今後、どのように民間等で活用されるのか、そして、研修生の受け入れ環境をどうして行くのか、「数字」だけではなく、これまでセンターが培ってきた「心の共有」を鑑みた対処をして頂きたいと感じながら、調査を終えました。

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 次回は、8/25、県民サポートセンター・近代文学館etc.を視察します。
 

 


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