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佐島が丘メガソーラープラント視察(Vol.375)

2014/04/23 ブログ by 安川有里


横須賀市の西部にメガソーラー(大規模太陽光発電所)が完成!視察に行ってきました!

 事業主体はマリーナ事業などを手掛ける芦名1丁目の株式会社「湘南サニーサイドマリーナ」(羽柴宏昭社長)で、総事業費は約12億円。民間資本100%、補助金なし!でつくられたこの施設は、神奈川県内で最大規模です。(東京電力などの公的機関をのぞく民間企業との比較です)

 県では、メガソーラーを含む大規模太陽光発電施設の設置を促進するため、設置を検討する発電事業者と土地所有者とのマッチングを図っています。新聞各紙の報道によりますと、県内にメガソーラーを誘致していた2年ほど前の夏に、羽柴社長から独自に造るという話をいただいたとの事。案内していただいた羽柴公貴営業部長に、メガソーラー事業に参画したきっかけを伺いました。

 認定発電容量は1,999kw、パネルの設置枚数は16,000枚。これまで、メガソーラーをいくつか調査しましたが、ソーラー設置の様子が、一望出来るところは初めてです。高台にある展望台(広場)から、パノラマ撮影してみました!

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(クリックすると、拡大されます)

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(羽柴さんと記念撮影。眺望のいい日は羽柴さんの右手あたりに富士さんをのぞむ事が出来ます)

 農地の転用などの手続きの煩雑さなど、着工までの苦労話も伺いました。(詳細は省きます)


(今日は県の産業労働局エネルギー部の山田健司課長も一緒に現地に来て下さいました。)

 佐島が丘メガソーラープラントで使用しているパネルはソーラーフロンティア製。2014年現在、すべて国内生産で、非シリコン系の薄膜ソーラーパネルを製造しているのは「ソーラーフロンティア株式会社」のみなんだそうです。薄膜型(CIS系)太陽電池はシリコン系の単結晶・多結晶タイプのソーラーパネルよりも発電効率(光から電気への変換効率)が低いものの、設置コストが安く、「日影に強い!」「熱に強い!(従来のソーラーパネルは、夏期に気温が上がると発電効率が落ちるという点が指摘されていました)」という、特徴があります。パネル選びで、ソーラーフロンティア製のものと出会えたときのエピソードも伺いました。この施設にかける、羽柴さんの熱い思いが伝わって来ました。

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(パネルのアップ。触ると暖かい!2月の大雪のときに積もらなかったそうです)

 羽柴さんの印象的な言葉ー『何のためにというビジョンをしっかりと持たなければ出来ない事業である』。地域の人々に安定した電力を届けたい、そのために、出力が落ちてもおよそ2メガの電力を確保するために、パネルの枚数も、他のメガソーラーより多く設置されています。この辺りにも、事業に対する心意気を感じました。

 自然エネルギーに参入する民間企業が電気事業に参入するために必要なのは「蓄電池」と「発送電分離」。この点について、羽柴部長と、意見が一致しました。私もずーっと、発送電分離の必要性を訴えて来ました。民主党政権で、少し実現に近づいたと感じましたが、最近は?ちょっと後退した感があります。前に進めるために、同じ思いを持つ皆さんと、しっかりと活動していきたいと、改めて決意した視察でした。
 


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