安川有里( YURI YASUKAWA )公式サイト

ホーム>大雪による農林水産業被害について (Vol.353)

大雪による農林水産業被害について (Vol.353)

2014/03/01 ブログ by 安川有里


 2/8、2/14〜15にかけての大雪により、県内の農林水業は大きな打撃を受けました。
 県下の被害は県内全域に及び、2月26日現在、以下のようになっています。

1 農業関係被害 (被害金額 42,200万円)
(1)イチゴ、トマト、ミカン、カーネーション等を栽培しているビニールハ
ウス、ガラスハウスの破損等(442件)
(2)農業用水路転落防止柵の破損 約200m

2 畜産業関係被害 (被害金額 18.500万円)
(1)牛舎、豚舎、鶏舎、堆肥舎の損壊等(45件)
(2)家畜・生産物の被害(13件:生乳廃棄、子豚・鶏の死亡等)

3 林業関係被害 (被害金額 6.200万円)
(1)木材加工施設の屋根の破損等
(2)しいたけ栽培用ビニールハウスの破損
4 水産業関係被害(被害金額 現在調査中)
台船(機材運搬用の箱型の船)が1隻転覆

 被害総額は7億円をこえました。まだ、調査中ですので、もっと被害総額が増えると考えられます。
 
 横須賀市内では、パイプハウス及び鉄骨ハウス(ガラス)で計8件被 害。被害面積は6,997m²。被害金額は2,746,000円と推定されています。この他に、路地ものが、雪に埋もれて凍ってしまい、出荷できない……との声も届いています。最終的には、横須賀市内でも、かなりの被害額になりそうです。
 横須賀市内の被害で主なところは、「津久井浜観光農園」のイチゴのハウス2棟、すかなごっそ前のイチゴ農園のハウスなどです。今朝、津久井浜の被害の現場を見に行きました。

map2
(津久井浜観光農園のHPの地図です)


(今日の現地レポート!)

 
被害支援について、県・国、それぞれから発表がありました。詳細は、県のHPをご覧下さい。(この文をクリックすると県のHPを見ることができます。)

 このように、様々な支援が提示されました。しかし、融資の支援はあるものの、今回の災害で、ハウスを建て直すより廃業しようという高齢者の方もいらっしゃるとの報告も受けています。また、消費税UPの駆け込み需要で、ハウスのきょうきゅうが追いつかないとも言われています。今回の雪害でハウスを建て直すにも、材料が回ってくるのは何時になるかわからないと、心配する声も聞かれています。

 気候変動が、今後さらに予想外の被害をもたらす事が予想されます。
 私がいま所属している「環境農政常任委員会」は、そんな自然と向き合う委員会です。農林水産業の従事者の方と同じ目線で施策を考えていく事を、今回の雪害を通して実感しました。


コメントは受け付けていません。