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木を育て、木を活かす! (vol.298)

2013/09/08 ブログ by 安川有里


北海道での視察、2日目。
午前中は、「津別単板共同組合」を調査しました。
津別単板共同組合は、丸玉産業株式会社・北海道森林組合などの地元木材関連会社を構成員とする共同組合です。

北海道産のカラマツ・トドマツを使用して、単板を製造し同じ敷地内の丸玉産業で合板にしています。


(左・カラマツ、右・トドマツ)


(合板で造ったクローゼットの扉、重くならないよう、中はこのようになっています)

原木を年間31万㎥使用し18万㎥の合板を製造、つまり、年間13万㎥の木屑が出ることになります。
この産業廃棄物をどうにかできないか?
製造過程で使う、大量のエネルギーも課題。
この2点を解決したのが、平成19 年に稼働した「木質バイオマスコージェネレーション施設」です。
これにより、必要エネルギーのほぼ全量をまかなうことができ、
年間に化石燃料を原油換算で24,000kl、CO2を69,000t削減することができました。
これは、北海道の一般家庭が年間に使用する暖房灯油、16,000戸分に相当します。


(木質バイオマスコージェネレーション設備)


(抽気復水タービン&発電機)


(燃えています!!)

以下、4枚の写真は、資源循環型のバイオマスグリーンサイクルの取り組みを説明したパネルです。

また、日本の合板会社の多くが輸入木材を主原料にしているのに対し、
地元の林業と協力し、100%道産材木で合板を製造していることも注目点です。
地産地消!
カラマツでロシア木材にチャレンジ!
そして、北海道の未使用木材だったトドマツで南洋材ラワンにチャレンジした!そうです。

年に1,000万円の「森造り基金」で、造林・育成を支援し、森林保護に努めています。
まさに、「木を育て、木を活かす」。
森とともに生きる企業としての務めと考えると大越理事長。

地球温暖化対策、廃棄物の発生抑制・循環的利用の取り組みについて、とても参考になる調査でした。


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