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日記の日 (vol.280)

2013/06/12 ブログ by 安川有里


今日は日記の日。
1942年の6/12、ユダヤ人の少女アンネ・フランクによって「アンネの日記」が書き始められたことから、
「日記の日」になりました。


『あなたになら、これまでだれにも打ち明けられなかったことを、なにもかもお話しできそうです。どうかわたしのために、大きな心の支えと慰めになってくださいね。』

アンネの家族は、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害を逃れて、アムステルダムの隠れ家に身を隠しました。


(隠れ家の見取り図・文春文庫より)

日記は隠れ家に入る少し前、13歳の誕生日(6/12)に父から贈られました。
1944年8月1日、アンネらは隠れ家から連れ出されて、ポーランドのアウシュビッツに送られたため、
日記はこの日で終わっています。
アンネは、1945年3月にドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所でなくなりました。

第二次世界大戦については、祖父から折につけ話は聞いていました。
焼け野原になった大阪の街のことも。
(祖父は、小学校の教師。大阪の小学校の校長で定年を迎えました。)
そして、小学校のとき、「アンネの日記」を読んで、
日本だけでなく、ドイツでもこんなことがあったんだ…
(私が小学生の頃は、ドイツは東西に分かれた国でした)
10歳そこそこの少女だった私の中で「戦争はいけないこと!!」と強く思ったことを覚えています。

「アンネの日記」は、他愛のない日常が記録されたいわゆる『日記』です。
戦争やゲシュタポの陰におびえながらも、アンネは明るく、絶望に押しつぶされることなく、
隠れ家という閉ざされた中で、懸命に生きた、その記録が「アンネの日記」です。

後世になって、私たち読者が考えさせられること。
それは、アンネの将来が無残に断ち切られることによっての悲しみ。
そして、人類が戦争、人種差別、ホロコーストなどについて考える一助となっています。
私自身、歴史を学び教鞭をとり、様々な本から学びました。
「戦争」は起こしてはいけない…と。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という有名な言葉があります。
昭和史と平成の歩みを知ることで、私たちは先人の失敗と成功を学ぶことが出来ます。
政治に携わるものとして、そういった経験を学び、これからの施策に生かしていきたいと思います。

(ちなみに今日は結婚記念日です)


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