稲門研修会ー宇宙&エネルギー転換&環境未来都市構想 (vol.252)
2013/02/14 ブログ by 安川有里
2/13、横須賀三浦稲門会の「稲門研修会」が開催されました。
講師は清水建設(株)技術研究所の、野崎健次さん。
現在、バイオマスエネプロジェクトのプロジェクトリーダーです。
早稲田大学理工学部を卒業後、清水建設に入社。
1987年に設立された宇宙開発室に所属し、NASAのMFDプロジェクトや、
生命に対する重力の影響などを実験する「セントリフェージプロジェクトに参加されるなど、
最先端の研究開発に携わってこられました。
国際宇宙ステーションの部品を開発したり、
向井千秋さんの支援隊に参加された時のエピソードなどを話してくださいました。
宇宙ロボット・月面基地・宇宙旅行・宇宙ホテル・など、夢の広がるお話。
地球上の限りある資源を節約しながら使う……というこれまでのパラダイムから、
無限に近いクリーンエネルギーを、という発想で、
独創的なアイデアと宇宙技術の研究開発によって、具現化した「宇宙太陽発電」には、
特に夢を感じました。
2番目のお話は、「ゴミのエネルギー転換」についてでした。
講師の野崎さんが、現在取り組んでいらっしゃるプロジェクトのため、
詳しいことは、ここでは書けませんが、都市ゴミに含まれる多くのバイオマスを活用して、
「カーボンニュートラル」を実現しようというものです。
講習が終わったあと、「人工光合成」の可能性について質問したところ、
非常に興味を持っていただきました。
CO2削減という同じ方向性を持つ研究です。
今後の研究開発が楽しみな分野と言えそうです。
最後のお話は、環境未来都市構想。
海上に浮かぶひょっこりひょうたん島の未来版です。
海上1000m位のところに、3〜5万人が暮らす空中都市です。
名づけて、Dream Float。
海抜が低く水没は免れないと報道されている“キリバス共和国”の大統領が、非常に興味を感じていらっしゃるとか。
幼い頃大好きだった「鉄腕アトム」などの手塚治虫さんの漫画(特に、「火の鳥」)や、
「2001年宇宙の旅」の世界が、頭の中で浮かんで、
気持ちは少女の頃に戻った、夢いっぱいの研修会でした。