水源環境保全・再生施策現地調査 (vol.233)
2012/11/22 ブログ by 安川有里
11/20、「水源の森林づくり」に関する調査のため、
松田町・秦野市・清川村へ。
神奈川県は、県土面積の39%が森林におおわれています。(全国平均は66%)
貴重な森林の多くは水源地域に位置していて、
清浄な水や空気を育む母体として、
私たちにとってかけがえのない「生命の源泉」ともいうべき重要な役割を担っています。
昨年、12月下旬に「自然環境保全センター」などを視察したとき、
水源の森林づくりやシカの管理について、現地を見ておきたいとリクエスト。
その申し出が実っての視察となりました。
神奈川県の森林づくり事業は、良質で安定的な水を確保するため、水源の森林エリア内で荒廃の進む私有林の公的管理・支援を推進し、適切な管理、整備を進め、水源かん養など森林の持つ公益的機能の高い「豊かで活力ある森林」を目指すことをねらいとしています。
つまり、下層植生が衰退した真っ暗な森林を、県が管理し、
間伐して林の中に太陽の光を入れて、
下層植生が豊富で、広葉樹が混じる元気な森林にしていこうというものです。
杉の森林の中は、うっそうとした感じで暗いイメージがあった私ですが、
「元気な森の中は、実はとても明るい」ということを知りました。
①の「やどりき水源林」。
平成9年から県民が参加しての「水源の森づくり」に取り組んでいる森林です。
森林を次の世代に引き継いでいくため、「かながわ森林再生50年構想」に賛同する企業が森林再生パートナー制度、
県民のボランティア体験などの森林活動、、水源林の集いなどの普及啓発活動、
子や孫の誕生を記念して苗木を植える「成長の森」事業など、
多様な方法によって、県民が参加し、森林づくりに協力し整備を進めています。
(視察当日もボランティアの方達が、森林整備の為に集まりました)
ランチは、札掛の森の家で食べる予定でしたが、お天気が良いので外で食べる事になりました。
(チップ式のトイレ。とてもきれいに清掃されていて、これまでの登山道のトイレのイメージが払拭されました)
(丹沢札掛のもみ林。明治から皇室財産となり、保護管理が行われていましたが、昭和6年から県有林として管理されています。)
(森林に於ける水源環境保全・再生施策の効果を検証する為のモニタリングを行っています)
(土がむき出しになっています。ここは、元々、下草が生えていましたがシカにすべて食べ尽くされています。お大雨が降ると土壌が右手にある宮が瀬ダムに流れ込んでしまいます。)
以上、水源森林視察のレポートでした(^_−)−☆