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常任委員会が終わりました。(vol.219)

2012/10/11 ブログ by 安川有里


10月の常任委員会が終わりました。
最終日ということで、みんなの党の県議団でも政調会で様々な報告が行われました。


(これから行われる決算特別委員会の打合せ中。)

今日の常任委員会での意見発表のため、私が準備した原稿は以下の通りです。
(城田議員との調整のため、実際に発表した内容はこの全てではありません。)

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まず定時制高校についてです。
平成26年4月に、横浜港南方面多部制定時制高校新設の報告がありました。
その一ヶ月前の、平成26年3月に、先行して設立された多部制定時制高校・相模向陽館高校の初めての卒業生が誕生します。
さまざまな問題を持った生徒たちが入学し、ここで学び、社会に巣立っていきます。
卒業式を迎える事で、新しい形の定時制・多部制の成果が問われます。
その成果を踏まえ、多部制ならではの長所や取組みを活かし、また改善すべき点は、向陽館高校も含め、新しい横浜港南方面多部制定時制高校の運営に活かして頂きたいと思います。
質問の時にも申しましたが、高校進学や卒業だけが人生の選択肢ではありません。
しかし、就職や資格試験を受ける時に、高校卒業の資格が必要なものが多い事も事実です。
高校中退という事でさまざまな場面で制約が生じ、自立した社会生活を営む事がむずかしく、家庭を持っても、その子供が充分な教育を受ける事が出来なくなり、それが一因となり、貧困の連鎖を招くと言われています。
定時制教育に関しては、中退率が高く、貧困の連鎖に陥ることが多いと言われています。その連鎖を断ち切るためにも、県立の定時制高校に入学した生徒をきちんと卒業させ、社会に送り出すこと、それが県立高校が担う重要な役割の一つだと思います。
『教育は未来への希望である』という言葉もあります。
「全員を卒業させる。」そんな教育をして下さるよう、改めて、要望致します。

次に特別支援学校高等部に通う生徒たちの就職について質問させて頂きました。
その質問の中で特別支援学級の生徒数が小中学生共に十年前の二倍。特別支援学校、これは高校生ですが、1.5倍というお答えがありました。
しかし、卒業生達の就労率は、全く追いついていません。
発達障害と判断されても、その子どもが得意な事が必ずあるはずです。それを活かした仕事も必ずあるはずです。
(特別支援学校の軽度のクラスでは就労体験ーキャリア教育の時間が楽しいという生徒が沢山います。)
一件、例を挙げさせて頂きます。
栃木県の「ココファーム」では、1950年に特殊学級の中学生達によって開墾されたワイン畑でワイン作りをしています。
ワインを作る。
その中でもスパークリングワインを作るには、地道な発泡作業が必要です。
それに向いているのが、コツコツと一つの事をやり続けるのが得意な自閉症のなどの人達です。
このようなことからも、特別支援学校高等部を卒業していく生徒達が、自身の得意な所を活かし、
社会の一員としての自信を持って生活できるよう、就職支援を充実させ、社会に送り出して頂ける事を要望いたします。

(城田議員の原稿のあと。)
その関連で、県内施設についてです。
いわゆる神奈川臨調の県有施設の原則廃止の中で、私が質問させて頂いたのは県立近代美術館と武道館についてでした。
聖域を設けずに原則廃止という中で、報告では、県立近代美術館は、集約。
武道館に関しては移譲とありました。
質問の際に述べさせて頂いたように、県立近代美術館は、文化・芸術を大切にしようという神奈川県の思いの原点でもあります。
また武道館は日本人の伝統的な心を伝えていく施設です。
確かに、県の財政が厳しい時ですが、県民の一人として、神奈川県の心とも言える、こうした施設は「かけがえのないもの」だと思います。
一度失ったり、手放したりすると二度と戻ってきません。
是非、慎重に検討して頂き、文化・芸術の神奈川と全国から注目される施策を行って頂きたいと思います。


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