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日本版アポロ(太陽神)計画を特別委員会で質問(^^) (vol.218)

2012/10/04 ブログ by 安川有里


日本版アポロ(太陽神)計画とは、浅尾慶一郎代議士名付けた「人工光合成」プロジェクトのこと。


(このイラストは、浅尾慶一郎さんのホームページより転載しました。)

5年前、浅尾さんの活動報告書で「人工光合成」のことを知り、それ以来この研究に注目してきました。

7/30「パナソニック株式会社が、植物並の効率で二酸化炭素を固定化する人工光合成の実験に成功した」との報告がありました。
浅尾さんは、早速同社で説明を聞かれたそうです。

今日、私が所属する「エネルギー政策調査特別委員会」が開催されました。

わたしは冒頭で、
9/28に行われた、県と神奈川R&Dネットワーク研究部会主催で行われた
「人工光合成研究の現状と将来」について質問しました。

なぜ、その質問をしたのか?
今回渡された報告資料に、太陽光エネルギーが、ソーラーパネルのみに使われ、
政策の中心が、相変わらず「ソーラーパネル」だったこと。

太陽は生命の源、その恩恵に預かって私たちは生活しています。
「地球に到達した太陽光線の1時間あたりの総エネルギー量は20世紀後半の世界の1年間で消費されるエネルギーに匹敵する。」と言われています。
しかし、
太陽光を使ったエネルギー対策は、まだあまり研究開発が進んでいないと言われ、
ともすれば、ソーラーパネル以外、一般的ではないようです。

再生可能エネルギーを提唱するなら、今県が検討中の
「小水力」「風力」「温泉熱」etc.の他に、
人工光合成を含む光エネルギーや、北アフリカで行われている「太陽に温められた高温の熱を塩に貯蔵しておき、需要に応じてタービンで発電」なども考慮にいれて欲しいと要望しました。

ーーーーー
そこで、人工光合成について。

植物と同様に太陽光で、水とCO2から酸素を出し、エタノールなどの有機物を作る技術です。

温室効果ガスによる地球温暖化の対策として、現在は、CO2の排出量を削減する政策しかありません。
しかし、人工光合成の技術開発が成功すれば、排出され過ぎたCO2を吸収することが出来ます。
酸素と二酸化炭素のバランスを保ち、持続可能な地球環境を維持する事が可能になります。
その上で、新しいエネルギーを作り出すことが可能となり、エネルギー枯渇の問題の解決にも繋がります。

先述の「光エネルギー研究部会」で一般公演された産業技術総合研究所の佐山和弘さんは、こうおっしゃっています。

『地球上で自らエネルギーを生産しているのは植物だけである。その他の生物は植物によって生かされている。』

『植物が何億年もかけて生み出してきた化石燃料をわれわれは勝手に掘り出して使い続け、もうなくなるのではないかとオタオタしています。子供や孫の世代にも必要なエネルギーを自分たちの世代で使い切ろうというのはあまりに無責任です。根本的にこの問題を解決するには太陽エネルギーの利用しかありません。人工光合成は日本発の技術として世界に貢献できます。エネルギー問題が克服できれば、多くの問題が解決できます。』

人工光合成は、人工的に植物の10倍から100倍の効率で実現することで、環境問題とエネルギー問題の解決につながります。

この人工光合成の研究がますます進み、実現することを心より期待しています。


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