文教PTー夏の視察① (vol.190)
2012/08/01 ブログ by 安川有里
8月になりました。
今年の夏は、自己研鑽の夏と位置づけ、様々な分野の勉強をしていきたいと思っています。
今年度、城田議員と「文教常任委員会」に所属。
教育局関係の県の施設を、出来るだけ視察したいと計画を立てました。
既に視察済みの施設と、夏休みの学校関係を除く22施設を、6日間で回ります。
昨日は、藤沢市にある3施設を訪ねました。
一カ所目は善行にある「体育センター」。
「県立体育センター」は、昭和28年藤沢市から陸上競技場等の移管の申し出があった事を契機に、
周辺の用地を買収し、サッカー場・バレーボールコートの新設を行い、
昭和30年、県営藤沢総合競技場として発足しました。
昭和43年、室内体育施設と各種研究室等が完成したことに伴い、
総合的体育施設として「県立体育センター」が設置されました。
総敷地面積およそ144143㎡。
広い敷地の中に、本館・研究合宿棟、スポーツアリーナ(平成9年の「かながわゆめ国体」の時に建てられました。)、第2体育館、プール、陸上競技場、テニスコート、球技場(ローンコートとクレーコート)等が点在しています。
これらの施設を県民が利用できるのは、もちろんですが、
「体育センター」の機能・目的は『心と体の健康づくりの推進』にあります。
子どもから高齢者までのあらゆる年齢層の方たちが、各自のライフステージにおいて、心身ともに健康で豊かな生活を営む事ができるよう、体育の充実およびスポーツの振興の中核期間として総合的にサポートしています。
教員や地域クラブの指導者を対象とした研修会を開催、体育やスポーツ活動への医学的な支援、体育・スポーツ活動組織の育成に向けた支援、情報提供など、幅広い分野で『体育』全般を支えるセンターです。
スポーツの語源は、古フランス語のdesport「気晴らしをする、遊ぶ、楽しむ」を経て現在のsportに至ったと考えられています。
スポーツ・・・今オリンピックが行われ、連日アスリート達の素晴らしい活躍にワクワクしている、という方も多いと思います。
自ら体を動かす・・・もちろんそれも大切ですが、観て感動し、夢を見る事もスポーツがもたらす健康の一つだと思います。
様々な形で、神奈川の体育・スポーツを支え・牽引すろ「体育センター」。
沢山の方々に、積極的に利用して頂きたいと感じました。
(スポーツアリーナでは、小学校の教諭対象の研修会が行われていました。)
(補助競技場。ジョギングを楽しむ方で賑わうそうです。さすがに昨日は、暑くて、散歩する方1人のみ。)
続いて「体育センター」の隣にある「神奈川県立総合教育センター」へ。
このセンターは、昭和39年神奈川県立教育センター条例により設置」されました。
神奈川県の教育を担う優れた人材の育成や、児童・生徒、保護者や学校への多様な支援を行っています。
平成19年8月に制定した「かながわ教育ビジョン」の理念実現に向け、
①優れた教育人材の育成
②学校を支援する調査・研究の実施
③県民や学校のニーズに応える教育相談の実施
を3つの柱として神奈川の教育の発展に努めています。
①では、政令市を除く小・中学校と県立高校の
初任から10年目までの教職員を対象に、ファーストキャリアステージとし、
11年目以降をキャリアステージとして、教職経験に応じた基本研修を行っています。
また、専門性を高めるための研修も行っています。
授業力向上や教育課題解決、児童・生徒支援、特別支援教育の推進など、
様々なテーマに関する研修講座です。
(平成23年度の講座数は130講座、受講者数は9351名。)
☆この日、研修は行われていませんでしたが、理科系に苦手意識のある先生が積極的に参加する教室も見せて頂きました。
また、神奈川県の教育の将来を担う人材育成として行っている「かながわティーチャーズカレッジ」。
大学生を中心に(もちろん、社会人も参加しています)350人ほどの参加。
現職教員・指導主事等による講座や、学校現場を体験する実習が行われます。
「かながわティーチャーズカレッジ」に参加し、教員採用試験にチャレンジする人も多く、
センターに、「合格!」の報告が来る事が嬉しいと、下山田所長と荒井副所長がおっしゃっていました。
②では、シンクタンク機能を発揮した調査・研究を実施、カリキュラム開発センターによる学校支援を行っています。
調査・研究の成果は8月に行われる研究発表大会で発表・発信、そして普及に努め教育施策として」の立案や提言を行います。
カリキュラム開発センターでは、教育情報(各校の学習指導案やシラバス、資料、教材など)の収集し提供する事により、各学校の
授業改善やカリキュラム開発の支援を行っています。
この他、神奈川の魅力に基づく教育の推進として、学習状況調査や生徒による授業評価の集計分析を行っています。
また、神奈川県教育史(戦後編)を、現在編纂中との事でした。
③については、亀井野庁舎で実施。1万件を越える相談を行っています。
「いじめ110番」は、1年365日、24時間体制で相談を受け付けています。
「団塊の世代」の教職員が退職していくここ数年。
10年後の神奈川の教育の為に、今が勝負と、センターの方々のなみなみならぬ意欲が伝わってくる調査でした。
7/31の最後の調査場所は、「湘南三浦教育事務所」でした。
茅ヶ崎市・藤沢市・鎌倉市・逗子市・三浦市・寒川町・葉山町の5市2町の146校4200名の教職員を管轄する教育事務所です。
教育水準の維持、地域の情報交換を担い、県の教育行政を円滑にする為の仲立ちも行う教育事務所。
年間79回の研修会を実施し、のべ5818名の教職員が自己研鑽に励んでいるそうです。
また、いじめ・暴力・不登校等に対して、県の教育委員会が持っているノウハウを各市町に伝えるのも教育事務所の役目です。
学校の問題、社会教育、人権教育等、地域に根ざした教育の統括を行っています。
日々の、職務の説明の後、
私は主に、教職員のさらなる資質向上について、職員の方々の考えを伺う事が出来ました。
また、城田議員が日頃疑問に思っていた様々な事にも真摯に応えて下さいました。
予定を大幅にオーバーした、教育事務所での視察でした。