県内視察・12月① (vol.110)
2011/12/24 ブログ by 安川有里
20日に本会議終了。
みんなの党県議団は休むことなく、次の日から県内視察。
21日は県議団で県西部を視察しました。
一カ所目は「秦野高等職業技術校」。
創立は職業訓練法が施行された昭和33年(1958年)、歴史と伝統のある学校です。
新規に学校を卒業した人に対して、多様な知識・技能を有する技能者になる為
の教育を行う普通課程と、転職を希望するひとに、再就職を容易にする為、必要な知識・技能を習得させる為の短期の職業訓練の短期過程に別れています。
コースは、機械系・電気&電力系・自動車系。
(CAD製図室を見学)
【・・・・じつは、この後、カメラの電池切れ。訓練校の写真はこの一枚です。残念。】
卒業時から一年間にわたって就職活動をフォローしている、その成果からか、
この就職難の昨今にもかかわらず、卒業生の就職率は85.7%とかなり高い数字になっています。
「ものづくりのプロを目指そう」と高校を卒業してすぐ進学する生徒から60歳台の生徒まで、120名が学んでいます。
授業も見学させて頂きました。コンマ1ミリ以下の細かい作業に熱心に取り組んでいる生徒さんの真剣な表情が印象に残りました。
直接授業には関係ありませんが、2/2パシフィコ横浜で行われる『全日本製造業コマ対戦』に手作りコマで出場予定なんだそうです。先生がコマを試作中でした。いい成績が残せるといいですね。
カメラの電池を購入したお店の近くで、こんな像を発見!
走っている姿で解りますよね。そう、箱根駅伝の像でした。横にはこんな碑も・・・
お正月の2日・3日は「箱根駅伝」のテレビ観戦が楽しみの一つ。
母校の応援はもちろんですが、出場選手みんなに拍手を送っています。
・・・と話がそれてしまいました。視察報告に戻ります。
午後からは、まず「県立恩賜箱根公園」へ。
芦ノ湖に突き出している半島・塔ケ島全体が恩賜箱根公園です。
明治時代に、皇族の避暑と外国からの賓客の為に離宮が造られました。
離宮は、西洋館と日本館の2棟からなり華麗な姿を芦ノ湖に映していたそうです。しかし、関東大震災と1930年の北伊豆地震により離宮は倒壊してしまいました。そして、時代は戦争へ。
第二次世界大戦後、離宮跡地が宮内庁から神奈川県に御下賜され、
1946年、「恩賜箱根公園」として生まれ変わりました。
整備された園内、恵まれた環境、芦ノ湖を前庭に富士山や箱根の外輪山が一望出来る公園です。
季節ごとに色々なイベントが行われ、箱根を尋ねる人々の、憩いの場所になっています。
(箱根離宮建設計画から完成までの資料が展示されている「湖畔展望館」)
(「湖畔展望館」から芦ノ湖を望む)
3カ所目は、以前から視察したいと思っていた「神奈川県立 生命の星・地球博物館」。
地球と生命・自然と人間がともに生きることをテーマに活動する自然史博物館です。
地球の悠久の歴史、生命の不思議や神秘を、実物資料を中心にストーリー性のある展示で感じとることができました。
(エントランスホールでは「クチファクチヌス」と・・)
(「トウプクスァーラ」と・・・)
(「チンタオザウルス」がお出迎え)
(地球初期の姿のコーナー)
(プレートの様子がよく分かる大きな地球儀)
(地球が生んだ多様な生物種・恐竜)
(地球が生んだ多様な生物種・ほ乳類)
(地球が生んだ多様な生物種・昆虫)
また、一朝一夕では解決が難しい地球規模の環境問題についても、改めて考えさせられました。このかけがえのない地球を、何世代も先の子どもたちに残すことが、私たち大人が今やるべきことなのだと。
「博物館は国際的な活動で、信頼できるデータを出す、学芸員はその責任を負っている」と館長さん。
この博物館にかける皆さんの気持ちが伝わってきました。
視察時間があまりにも短く、後ろ髪を引かれる思いで、博物館を後にしました。
私のお気に入りの場所になりました。これからは、時間を見つけて、何度も通いたい博物館です。
最後は、「温泉地学研究所」へ。
創立50周年。神奈川県の地震・防災の為に研究しょ、啓発活動を行っている研究所です。
所員の明田川さんから、地震と津波についてのレクチャーを受けました。
観測結果からみた、東日本大震災の影響についてのお話も伺いました。
3/11には、小田原や箱根でも震度6を観測した場所があるそうです。
防災面でも箱根は重要拠点で、研究所がこの場所にある意味が理解できました。
気になる「三浦半島の活断層」についての質問では、南の2本の断層はあまり気にしないようにとのアドバイスを頂きました。
いずれにしても、地震はいつか起きると、日頃からの防災に対する意識を持つことが大切、危機対策の為の施策を改めて練る必要性を実感しました。