神奈川芸術劇場&武田薬品・湘南研究所 (vol.96)
2011/11/07 ブログ by 安川有里
11/7、県内2カ所の施設を視察しました。
午前中は、今年の1月11日に開館した「神奈川芸術劇場」へ。
モノをつくる・人をつくる・まちをつくるー『3つのつくる』をテーマにした創造型劇場です。
NHK横浜放送会館が入っている建物ーというと、「ああ!」と気づくかたもいらっしゃると思います。
こけら落としは能楽『翁』を上演。
以降、『NIPPON文学シリーズ』、劇場の芸術監督の宮本亜門の企画による『金閣寺』を上演しました。
3月11日の東日本大震災の影響で中止になった公演も会ったそうですが、ユニークな作品や、小劇場を使っての上演など、
着実に、神奈川の舞台芸術の要となって来ています。
年末にかけて、『ロッキー・ホラー・ショー』や、チェルフィッチュ『三月の5日間』等の上映が予定されています。
(ホール。県民ホールの大ホールよりも、奥行きが広い!)
(舞台裏ではなくて舞台の上。機材がいっぱい)
午後は、神奈川県・がん撲滅をめざす議員連盟の視察で、
大船から東海道線下りに乗ると右手に見える「武田薬品工業株式会社・湘南研究所」を調査しました。
25万㎡・東京ドーム5つ分の敷地に建てられた研究所。
前松沢知事が推進していた「インベスト神奈川」により誘致されたのがこの研究所です。
1963年から2006年まで、アリナミンやベンザなどをつくっていた湘南工場の跡地に、
緑との調和、省CO2に配慮した研究所が今年2月に完成しました。
本格稼働は10月末から、1200人の研究員と600人のサポートメンバーが、
画期的な新薬創出の為に、日夜研究を続けています。
この湘南研究所誘致に際しては、動物実験とその後の処分について
地元住民との軋轢がありましたが、双方の歩み寄りと、
処分は研究所で行わないとの約束のもと
完成に至ったと聞いています。
研究員の家族を含めると3000〜4000人の方達が神奈川に引っ越して来て生活されます。
地元とのつながりを大切にしたい・・・今日の説明の中で、「子ども達に理科を好きになってもらうため、研究員による理科教室を定期的にやっていきたい」と話されていました。是非、実現して頂きたいと思います。
21世紀は「生命科学の世紀」、より多様化・高度化する医薬品のニーズ。
OECD加盟国の死亡原因の27%をしめる『がん』
その、新薬開発にも精力的に取り組むと意欲を語って下さいました。