Manifesto Awards 2011 (vol.95)
2011/11/05 ブログ by 安川有里
昨日、六本木ヒルズで、第6回マニフェスト大賞授賞式が開催されました。
私達の会派の「みんなの党神奈川県議会議員団公約集兼進捗表」が、グッドマニフェスト賞最優秀賞を受賞しました。
今回は、過去最多の1340団体1670団体が応募をしたとのことで、非常に競争の激しい中、
私達の会派の公約集が高い評価を受けたことは、改めて身の引き締まる思いです。
昨年の今頃は、塾の講師をしながら、みんなの政治塾一期生として仲間と将来の事を話し合っていたなぁ〜と。
そして、今、やる気のある地方議員の方達と、Manifesto Awardsの会場にいる・・・
この1年の日々、1日1日に思いを馳せました。
議員力をあげる為に、研鑽を積む決意を新たにしました。
(以下は、みんなの党神奈川県議会議員団のブログからの抜粋です。私が書きたかった事が集約されていますので、あえて、抜粋という形をとらせて頂きました。)
講評の中でも触れられていましたが、この公約集を通じて私達が訴えたかったことは、
「会派とは何か?」という根源的な問題提起です。
多くの地方議会では、会派制を採用しているにもかかわらず、会派が「政策集団」として機能していない現状があります。
その為、せっかく良い公約を個々の議員や団体が約束してきても、会派における運用段階で骨抜きにされていきます。
その結果が、「市長或いは知事与党vs野党」といった首長に依存した議会運営に繋がりかねません。
このような私達の的確な問題提起をしっかりと汲み取り、評価をして頂いた審査員の方々感謝しています。
私達の公約集は同時に進捗表も兼ねています。
定期的に更新をしていきますので、私達の会派の取組のチェックの材料として利用して頂きたいと思います。
また、今回は神奈川県内から、自民党神奈川県議団政調会、横浜市会議員団及び小林厚木市長の政策も優秀賞を受賞し、
改めて神奈川県の政策的な取り組みが積極的であると実感しました。
切磋琢磨できる相手がいることはとても光栄なことだと感じました。
(北川正恭審査委員長と。菅原議員・久坂議員・私・かとう議員)
北川正恭先生からも高い評価を頂くと同時に、「しっかりと運用をして、範を示せ」との叱咤を頂きました。
マニフェスト選挙の第一人者でもあり、私達の第1回みんなの勉強会の講師も務めて頂いた松沢成文前神奈川県知事もレセプションに出席されていました。
現在の県政等について、またこれから私たちがしなければならない事など意見交換しました。
松沢前知事の評価されるべき点はマニフェストという検証可能な公約を示した上で、行政運営に臨んだ点です。
現知事になって、比較が可能になり、この検証可能な公約をしっかりと示すという点が改めて評価されています。松沢前知事曰く、このマニフェストの取り組みは韓国や台湾などの世界に広がっているとのことでした。まさに、現在の神奈川県政はこの日本や世界の地方自治の流れるに逆行する「感性」政治になってしまっています。
最後に、マニフェスト大賞の講評の際に触れられていましたが、みんなの党では公約の事を「アジェンダ」と呼びます。党本部の思いとしては、「マニフェスト」という言葉の評価が落ちたことへの代替的措置という意味合いもあるのでしょうが、大切なことは「呼称」ではなくて「中身」です。
選挙前に有権者に訴えたことをしっかりと議会において具現化する取り組みをする。そして、事後的に評価して、次の選挙の判断材料にされる。このような手段として機能することが重要なのです。
その為、今回の会派の取り組みにおいては、「マニフェスト」でもなく「アジェンダ」でもなく、最も基本的な言葉である「公約集」という表現を敢えて用いました。これが他の呼称に変わっても「中身」は変わることはありません。
この中身を評価頂けたことに大いなる感謝を申し上げ、我が会派としてこの公約の前進に全身全霊を傾けることをお約束したいと思います。
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◇みんなの党神奈川県議会議員団(神奈川県議会)
「みんなの党神奈川県議会議員団 公約集」
議場で戦う政策集団としての覚悟を示すマニフェストとして作成され、マニフェストサイクルが強く意識されている。すなわち、マニフェストにおける指導理念を明記することで議会における適切な個別対応判断の指針を与えるとともに、事項別には、「現状と課題」「手法・方向性等」で政策理解を共通にした上で、評価基準を明記した進捗管理表及び取り組み内容と成果の記述欄を用意するという優れた工夫がある。政策実現のために常時使われる「生きたマニフェスト」ともいうべきものであり、高く評価できる。
(審査委員講評:塚本壽雄 早稲田大学大学院教授)
出典:マニフェスト大賞HP