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太陽光発電と蓄電池 (vol.85)

2011/10/04 ブログ by 安川有里


今日10/4、環境農政常任委員会の県内視察で、川崎市にある「浮島太陽光発電所」と蓄電池の「エリーパワー(株)」を調査しました。

今年の8月に創業を始めた「浮島太陽光発電所」。川崎市臨海部に浮島と12月に創業開始の「扇島太陽光発電所」とあわせて国内最大級のメガソーラー発電所になります。
川崎市の汚泥と焼却灰の埋立地あとにつくられたのが「浮島太陽光発電所」です。
敷地面積11ha、太陽光パネル約38000枚、最大出力7000kw。住宅2100件分の電力量です。


(羽田空港に隣接。離発着する飛行機がこんなに低く飛んでいます)

設備に関する工夫の一つは、パネルの角度。
30度が最適と言われていますが、発電量・風圧荷重などのバランスを考え、設置角度は10度になっています。

これまで視察した、稚内や葛巻町のソーラー発電所とは違った景色が目の前に広がっていました。
太陽エネルギーを吸収し電力として供給する太陽光パネル。
まだまだ、進化して、より効率的に、より使いやすく開発されると感じました。

2カ所目は蓄電池の「エリーパワー(株)」


(蓄電池を生産する工場)

慶應義塾大学のプロジェクト発のベンチャー企業です。
ベンチャー企業というと、創業者は若者・・・というイメージがありますが、創業した吉田社長は、創業時69歳。


(銀行マンなどを経験された後、慶応義塾大学で教鞭をとっていらした吉田社長のお話。解りやすく、パワフル!)

環境問題に向き合い、自然エネルギーの効率的な利用、安全性を最重要に考えて、また貴重な地球上の資源を有効活用する為大型のリチウムイオン電池を大型普及させようと考えられたそうです。
もとになったのは、話題になったはじめての電気自動車「エリーカ」。
2006年に、リチウムイオン電池を研究・開発・実用化の為会社を立ち上げました。
これからの再生可能エネルギーの為に最も必要な要素である「蓄電池」。
私たちが、蓄電池を一家に一台持つことが出来る日も必ずくるのでは…
と、エリーパワー電池を手に持って、ちょっと夢を見た私です(手塚治虫ワールド?大好きでした)
吉田社長は、今建て増し中の工場では、高齢者も働ける環境を作ると仰っていました。

環境農政常任委員会が、今、最も真剣に議論している再生可能エネルギーとその補助となる蓄電池の視察。気がつくと、予定時間を大幅にオーバーする、充実した県内視察でした。


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