北緯40度ミルクとワインとクリーンエネルギーの町 (vol.75)
2011/08/30 ブログ by 安川有里
再生可能エネルギーのみで町の電力量160%を作っている町があるー
8/8に開催された「浅尾慶一郎 1dayインターンシップ」のシンポジウムで、
松田公太参議院議員が紹介してくださった町・岩手県葛巻町を視察しました。
朝、どんなに早く横須賀を出ても10:00の視察開始には間に合いませんよ・・・との葛巻の視察担当の方からのアドバイスで、28日、盛岡経由で、宿泊施設のある葛巻高原牧場へ。
まっすぐな道・深い緑・まわりを囲む山々。スキー以外で岩手県にくるのはは
じめて。
石川啄木や宮沢賢治の作品が生まれた故郷が、そこにありました。
面積は横浜市ぐらい、
人口は平成23年4月現在7,417人(横浜はおよそ3,962,000人)
北緯40度(横浜は35°40)
年の平均気温8℃(横浜は15.5℃)…
そんな冷涼な気候の のどかな牧場風景が広がる町が、
「株式会社 葛巻町」という本が出版されるほど、注目を浴びる町になりました。
その秘密は?
まず、基幹産業の酪農(人口より飼育している牛のほうが多い ・東北一の酪農郷)を中心に、新しい町作りを計画。
高原牧場などでは、町の酪農家で生まれた子牛が、
搾乳できる成牛になるまで、自由に放牧され、足腰の強い元気な牛に育ちます。
牧場には、ポニーや羊・ヤギが自由に楽しそうに草をたべています。
林業も盛んな町・葛巻町。
林業にとってちょっと邪魔者だった「山葡萄」。
町民の努力で、ここだけの美味しいワインになりました。
そして、この町を有名にしたのは、「クリーンエネルギー」
人口7417人の町の財政では出来ませんが、
第三セクターや国の補助などで、「クリーンエネルギー」の町として、注目されるようになりました。
(ゼロエネルギー住宅)
(家畜の糞尿を使ったバイオマスプラント)
(風力発電所・町の電力の160%を発電。今は、東北電力に「売電」していますが、『発送電分離』が実現した時は、町の電力をこの風力発電でまかなえるかもしれません。)
(葛巻中学校太陽光発電・生徒の環境教育にも役立っているそうです)
(ペレットボイラーストーブ・間伐材で作ったペレットのストーブ。まきストーブを使っている家が多い葛巻町。311の停電のとき、暖房+調理etc,で活躍したそうです。)
(町の実情なども話してくださった葛巻町エネルギー課の鈴口さん、宗像議員と、視察を終えて記念撮影)
再生可能エネルギーをどこまで有効に使えるか、国や第三セクターの補助を受けてチャレンジする葛巻町のレポート、現在作成中です。
興味のある方は、事務所にご連絡下さい!