子どもを育てるのに『正解』はない (vol.73)
2011/08/21 ブログ by 安川有里
19日、神奈川県の学童保育(放課後児童クラブ)を支える議員連盟設立総会と交流会&視察が行われました。
仕事などの事情により、昼間保護者が家庭にいない小学生の児童に対し、放課後や長期休暇中、保護者に代わって行う保育ー現在「放課後児童クラブ」と呼んでいるところが多くなっています。
この日は、まず、横浜で議員連盟の総会。(会長によると、議員連盟としては全国ではじめて)
続いて、県の学童保育連絡協議会の方々との意見交換を行いました。
その後、海老名市に移動、市内の学童保育を3カ所視察、懇談会に参加して来ました。
神奈川県には2010年現在、880ヶ所の学童保育があり、およそ33000人の児童
が4000人の指導員に見守られ、放課後を過ごしています。
学童保育ー働く親にとって、安心して子供を預けられるかどうか、そして仕事を続けられるかどうか。
大切な制度だとおもっています。
視察したのは、『風の子クラブ』(小学校の空き教室を利用)・『エレメンタリーガーデン』(社会福祉法人が経営、老人ホームと併設)・『みえはる』(個人経営、民間の借家を利用)の3ヶ所。
『風の子クラブ』は、反省会の最中。解散!!の合図とともにそれぞれ、仲間と遊びの準備!!笑顔が弾けてました。
『エレメンタリーガーデン』では子供たちが「チヂミ」を焼いて、待ってくれていました。2階のプレイルームでは、音楽を楽しんだり卓球をしたり……
元気な声が響いていました。
(プレイルーム。卓球台の奥のエレクトーンを演奏していた女の子、かなりの腕前でした)
『みえはる』。雨で外で遊べない子供たちは、ビンゴで盛り上がっていました。
広さや立地条件などは様々ですが、子供達の元気な声と笑顔で溢れていました。
最後の懇親会では、父兄と子供達が手紙を読んでくれました。
父兄から、
「働きながらの子育ての大きな支え。」
「子育ての不安や心配がなくなった。子育ての仲間が出来た!」と言った喜びの声の他、
「保育園と違って収入による援助がない。」
「働きたいと思っても、学童保育の料金が高く、働けない。」
「保育園と変わらない必要なものが、学童保育だ。」との要望もありました。
子供達から、
「みんなの学童保育を守るため、議員さん達頑張って!!」3年生のSちゃん。
「死にかけた雀を見つけて、助けて、一緒に面倒をみてくれる友達、ありがとう‼」3年生のMちゃん。
「一人っ子の僕にも兄弟が出来た!中学生になったお兄さん達も学校の帰りに寄ってくれる。将来は子供達の教育の仕事をしたい。」6年生のT君。
この声、大切にします。
最後に、指導員の方の声を紹介します。20数年の指導員の経験からの重みのある言葉です。
「子供を育てるのに『正解』はない。」