東京農業大学オホーツクキャンパス (vol.297)
2013/09/07 ブログ by 安川有里
環境農政常任委員会の県外視察で、(9/4〜9/6)北海道へ行って来ました。
視察の初日は、女満別空港から東京農業大学オホーツクキャンパス網走寒冷地農場へ。
東京農業大学オホーツクキャンパス生物産業学部に所属する
網走寒冷地農場の広さは212.2ha、野球のグランドがおよそ17面とることができます。
この農場は、3つの役割を持っています。
それは、「営農」「教育」「研究」。
農場では実際の農業が営まれている(営農)と同時に
農大生のための実習教育、試験研究農場(教育)であるだけでなく、
地域の農業に刊する問題を解決するために、産(地域営農集団)・官(網走市)・学(東京農業大学)が一体となり、
教育、試験、研究を、昭和57年の開設以来行っています。
他の農業系大学農場に例をみない、地域農業密着型の大学農場です。
また、地域の農家とともに営農集団のひとつとして機械を共同所有しています。
農場で生産販売している主な作物は、テンサイ・ジャガイモ・秋播き小麦・二条オオムギ。
(一個のテンサイから、約200gの砂糖がとれるそうです。ホクレンに出荷して砂糖に加工しています。)
(この農場のジャガイモはデンプンにします。「片栗粉」として販売されるほか
トクホのコーラやハーフタイプのマヨネーズ、
地元で作られているかまぼこにもジャガイモのでんぷんが使われているそうです。)
(二条オオムギ、オホーツク地域が8割生産しているとのこと。サッポロビールの原料になっています)
ところで、東京農業大学オホーツクキャンパスの学生総数は1400名、9割が北海道外からの学生さんです。
卒業後就農する学生は、10人程度。食品関連の企業、病院やドラッグストア等、就職先はバラエティに富んでいます。
就職情報は、世田谷・厚木キャンパスからも入手出来、8割強の学生が道外で活躍しています。
視察当日、数名の学生さんとお話をしましたが、厚木から入学したという学生さんも…。
(天才ビート君。テンサイで作ったお菓子です。食べると天才?になるそうです?6次産業の商品の一つです)
神奈川県でも、地元の農業系大学と協定を締結し、連携・協力して取り組みを推進しています。
東京農業大学網走寒冷地農場の取り組みを参考に、神奈川県での取り組みを、常任委員会の委員の方々と話し合っていきたいと思います。