東京湾アクアライン防災施設etc.を視察 (vol.274)
2013/05/17 ブログ by 安川有里
5/14、超党派の県議会議員で「東京湾アクアライン」の防災施設・川崎海上保安署・川崎市消防署消防艇を視察。
災害に備えた取り組みを調査しました。
トンネル内での交通事故や車両火災などの災害が発生し、
渋滞などの通行障害で消防車両が火災現場まで進入できない場合を想定。
その際の2次的消防活動対策として、
トンネル床版下管理用通路を活用して消防活動を展開するシステムを
導入しています。
この管理用通路は、スペース上の制約があり、一般の消防用車両は進入できないため、
特に高さを抑えた小型の消防車を制作し配備しています。
(通路内は高圧になっているため、ドアで仕切られた空間を通過していきます)
災害発生時には、下り車線は川崎消防局が、
上り車線は木更津消防本部が分担し、
この車両で管理用通路からトンネル内に入り、
300m間隔に設置された非常用通路から上方の一般車路に出て
消防活動を行います。
緊急時、この避難通路には上部の道路から滑り台で下ります。
救助や消火の隊員はこちらのスロープを上がります
小窓から道路の状況が見えます。
15人乗りの川崎一号
救急セットや空気ボンベ・エンジンカッターなどを搭載した川崎二号
海ほたるでは、「海メガネ」を見学。
アクアライン施設全体のスケールモデルや、
海中シールドトンネル工事についての展示があります。
続いて、第三管区海上保安本部・川崎海上保安書へ。
昭和37年11/18のタンカー「第一宗像丸」とノルウェー籍のタンカー「サラルドブロビク号」
の事故を受けて設置されました。
海上犯罪の予防・捜査、海上環境の保全業務、避難防災業務、海難事故・海上災害の未然防止、
そして、港内における船舶交通の管制業務などを担っています。
安全で明るく美しい川崎港の実現を目指して、日夜任務を遂行されている署員の方々から、生の声が聞け、大変充実した調査になりました。
最後は、川崎市消防局の消防艇にのせていただき、川崎港の海側からの消防についてお話を伺いました。
川崎海上保安署で伺った災害用の「耐震岸壁の施設の備蓄倉庫」も見ることができました。
警察・海上保安署・消防署が力を合わせて川崎港やアクアラインを守っている……
いざというときのために、日頃から訓練し備えている皆さん。感謝しています。