安川有里( YURI YASUKAWA )公式サイト

ホーム>県立図書館について (vol.254)

県立図書館について (vol.254)

2013/02/21 ブログ by 安川有里


昨年秋の決算特別委員会で、教育委員会からの「紅葉坂の県立図書館と県立川崎図書館の、閲覧と貸し出し中止を検討」との発言に、様々な意見が私の元にも届けられました。


神奈川新聞は今年の一月末から十回シリーズで、この件についての背景・経過・識者の見解などを
掲載しました。
そして今日も神奈川新聞で県立図書館についての報道がありました。


(2月21日 神奈川新聞一面)

今日から始まった本会議代表質問。

自民党の佐藤議員から、県有施設の見直し、なかでも県立図書館についての質問がありました。

教育長の答弁(私のメモより)
・閲覧と貸し出しの見直しという方向性へ、沢山の意見がよせられた。
・閲覧機能の継続の希望が多かった。
・川崎図書館の蔵書を閲覧できないと企業活動に支障を来す…との意見も。
・教育委員会としては、閲覧機能は残す。
・川崎図書館は、H29年で現在地から移設するが、川崎に残す。
とのこと。

ノートのメモなので、かなり簡単ですが、当局に教育長の言葉の全文を頂けるよう申し出ていますので、手元に届いたら後日ブログの中でご紹介します。
今日はご報告まで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下、2/21の教育長の答弁の全文です。

教育長『教育関係についてお答え致します。
県立図書館についてお尋ねがございました。
図書館の見直しについては、けんりつの図書館の資料を市町村の図書館で見られる仕組みを充実して閲覧・貸し出し機能を廃止すること、川崎図書館についても集約化する方向性を示した上で検討してきました。こうした見直しのほうこうせいに対して、市町村や県民、企業の関係者などから多くの意見が寄せられています。
具体的には、研究や調べ物を行う際には関係する資料をその都度、閲覧する必要があること、また、市町村図書館に貸し出していない貴重な資料があることなどから、閲覧機能の継続を求める意見が多くありました。川崎図書館については、企業から寄贈される研究論文などが掲載された貴重な専門誌や、特許、規格に関する資料などが企業の活動に必要という声がおおく寄せられています。更に、他に類を見ない充実した専門資料の集積と企業の調査・研究を支援するという特性や地域性を持った図書館がなくなると、企業活動に支障を来たすという意見を多くいただきました。
そこで、検討過程では様々な意見がありましたが、こうした多くのご意見やご要望も考えあわせ、県立の図書館は図書館として貴重な資料を直接手にとって見ることが出来るよう、閲覧機能を維持する方向で検討致します。
また、川崎図書館はその特性や地域性が重要な役割を果たしていることから、産業技術や特許に関する情報の提供など、より企業活動の支援に機能に高度化、特化して、川崎市内に残す方向で検討してまいります。』

広域の図書館のあり方について考え直すいい機会であると思います。そして、県のなすべきことは?
熟議して行きます。


コメントは受け付けていません。