社会問題総合対策特別委委員会県外視察・2 (vol.134)
2012/02/06 ブログ by 安川有里
2/2、午前中広島県県庁へ。
広島県の暴力団対策について調査を行いました。
広島県では、平成15年から、暴力団などから不当な要求を受けた建設業者に対して、公共工事から暴力団を排除するシステム「広島方式」を、全国にさきがけて、構築しました。
広島県は、イメージとして暴力団が勢力を伸ばしている地域の一つ、
と思っていました。(映画の影響です…ね、多分)
しかし、いわゆる有名な大手暴力団の支部は広島にはなく、
暴力団自身が資金源に困っているのが現状なんだそうです。
そんな中、公共住宅からの暴力団員排除などの施作を全国に先駆けて取り入れました。
この結果、昨年2月には、県内公共住宅への暴力団組員入居ゼロを実現させることが出来ました。
この点からも、広島県は、暴力排除活動の先進県といえます。
昨年4月1日に、「広島県暴力団排除条例」が制定されました。
条例の3本柱は、
①暴力団への利益供与等を行なった者に係わる調査、勧告及び公表
②入札参加資格業者等に関する知事への通報
③青少年の健全ないくせいを図るための措置等
です。
この暴力団排除条例の効果は、確実にあらわれ、条例施行後39人が組をやめて、所謂「足を洗った」そうです。(県内の暴力団構成員は約400名)
やめて行く組員の離脱支援も行なっています。(本人から話を聞き、警察が時には組長と話し合うこともあるそうです。)
入札参加資格業者に暴力団が係わる事例では、この条例をもとに、警察が介入すると「ホッとする」との声も聞かれるそうです。
暴力に対しては個人で対応することは出来ません。
断る勇気・断つ勇気
安全で平穏な生活っを確立するために、
警察・県&市町村・弁護士が一枚岩になって対策している広島県。
暴力団の規模や人数が、広島県より多い神奈川県ですが、
「広島方式」など広島県の取り組みは、神奈川県における暴力団の治安対策に、大いに参考になると感じました。