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はじめての常任委員会の県外視察 (vol.79)

2011/09/14 ブログ by 安川有里


9/7~9/9
農業の企業参入、経営化・水産業の研究・メガソーラーや風力発電などの新エネルギーを視察に、北海道へ。
でっかいどう(昔そんなコピーがありました)と、言われる北海道ならではの、『地の利』活かした事業を視察しました。

一日目は千歳ヘ。
農業生産法人(有)神内ファーム21を調査。

600haの広大な敷地の中に、牧場・植物生産工場(プラントファクトリー、野菜
を生産)・暖房付きフイルムハウス(南国果実の温室栽培)が点在しています。
『克冬制夏』を基本コンセプトに、北海道の厳しさと優しさを受け止めつつ、北海道の農業の可能性を追求している神内ファーム。

代表の神内良一さんは80歳代半ば、19歳の時に果たせなかった「北海道で農業で成功する」という夢を60年の時を経て実現させました。農家の三男坊だった神内さんは、プロミス創業後も農業への暑い思いを忘れたことがなかったそうです。

私財を投じて「神内ファーム21」を設立、さらに21世紀の農業企業化モデルの開発を目的として「財団法人北海道農業企業化研究所」と就農支援のための「夢現塾」を立ち上げました。
いくつになっても、何度でも夢を実現させるパワーを感じた視察でした。


(神内さんから説明を受けました)


(神内ファームが積極的に飼育している「あか毛和牛」)


(この農場では北海道で南国果実を育てています)


(バナナ木の横で記念撮影。でも、ここ、北海道ですよ!)

2日目。午前中は農業生産法人「エア・ウオーター農園」へ。
太陽光がいっぱいのガラス温室がズラリと並んだ工場のような建物ーそれがエア・ウオーター農園です。

クリーンなエネルギーを上手に活かして新鮮な野菜、甘みの強いトマト・ベビーリーフ(最近やすくなった、その秘密はここにあった!と主婦議員仲間の岸部さんと納得)・私の大好きなフリルレタスを生産しています。
企業の農業参入のモデルケースの一つといえそうです。

午後は千歳空港にいく途中の「独立行政法人 水産総合研究センター北海道区水産研究所」へ。
サケとマスの生態を研究し、個体群維持のための孵化・放流を実施している研究所です。
稚魚の放流から成魚の回帰までを一貫して研究、生産性の高い水産増養殖を実現させるための資源造成型栽培漁業と養殖技術に関する研究開発などを行っています。
説明をしてくださった吉田さんの楽しいお話の後、研究所を見学しました。


(サケ博士 吉田さんと。私が持っているのは同じ大きさで重さの産卵期のサケ)

最終日の視察の為に一路稚内へ。

9/9の調査は、エネルギー関係。

まずは、「稚内メガソーラー発電所」。
参考資料によると、この発電所は「平成18年から独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構による『大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究』の研究施設として整備され、23年3月5年間の研究が終了。
その後は稚内市が維持管理をしています。
稚内が研究地として選ばれたのは積雪・寒冷・強風と気象条件が厳しい中で様々なでーたを取得できること、広大な土地があることが要因としてあげられます。』
もちろん、発電した電力は北海道電力に売電していますが、
今後は、大沼球場とふれあい公園の電力を直接まかないたいとのことでした。

その後は宗谷岬ウインドファームを見学しながら、稚内空港に向かいました。
牛たちが放牧されている高原の中の風力発電。
先日視察した岩手県葛巻町の風力発電と風景は同じですが、その規模の大きさはさすが 北海道!!!

写真も資料も沢山。
で、ブログにするには………ちょっと量が…。
しっかり視察。
委員みんなが熱心すぎて、時間内に視察が終わらないこともありました。
充実した3日間でした。

ところで、「雨」を避ける能力がある議員がいる!!!誰??と思うほど、台風の影響でギリギリの天気の視察でしたが、帰路につく時になって雨足が強くなりました。
折り返し便が稚内空港に降りることが出来ず旭川へ。給油後稚内に3時間遅れで到着。
手持ち無沙汰?と、思った時間でしたが、この時間の間、先輩議員と色々なお話が出来ました。
党を超えて、県議会議員として、
これからの県のあり方・国の政治のこと……

環境農政常任委員会のメンバーは13人。
独自の意見を発言しながら、私も委員会のメンバーとして、
神奈川の環境農政を改革して行きたいと、思いを新たにした県外視察でした。

報告書、しっかり作ります(^^)


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